オーストラリアのKOMBUCHAブーム。でもなぜ紅茶キノコがコンブチャなの?

オーストラリアでは健康に気を使う人が増え、糖分の多いソフトドリンクの売り上げが年々落ちています。そこで飲料メーカーが注目しているのがKOMBUCHA。

5月上旬に開かれた、オーストラリアでコカ・コーラを販売するコカ・コーラアマティル社の年次会議では、ソフトドリンクの売り上げが伸び悩む中、チーフエグゼクティブのアリソン・ワトキンス氏が、KOMBUCHAなど体によい飲み物への期待をほのめかしました。近い将来、大手メーカー製のKOMBUCHAが生まれるのかもしれません。

 

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アメリカのブームを受けて、オーストラリアでも大人気のKOMBUCHA

大手飲料メーカーも注目のKOMBUCHA、どれくらい売れているのでしょうか?

オーストラリアでKOMBUCHAを作るRemedy Kombuchaのエメット・コンドン氏は、オーストラリアにはKOMBUCHAの醸造所が30~40ほどあり、その数は週単位で増えていると新聞社の取材に答えています

また、オーストラリア最大(コンドン氏曰く)のKOMBUCHAメーカーRemedyでは、一週間の生産量が150,000本以上。全国約4000か所のカフェ、スーパー、ハンバーガーチェーン、ドラッグストアなどで販売されているそうです。

価格は750mlで7ドル(580円)、330mlで4ドル(330円)程度と安くはありませんが、シドニーでもオーガニックフードを扱うようなスーパーやカフェで、よく見かけます。

KOMBUCHAの味は...。酢?

オーストラリアでは、フルーツフレーバーで微炭酸のKOMBUCHAが人気。私も何種類か試してみましたが、正直に言うと、そんなにおいしいものではないような...(個人の感想です)。リンゴ酢のようなアップルフレーバーが一番飲みやすかったような気がします。健康のために飲み続けるというなら、青汁とかウィートグラスジュースよりは前向きに飲めるかな...。

流行りものには乗っておけ精神で、機会があれば試してみてください。

紅茶キノコなのにコンブチャと呼ばれる理由ー最初の人が間違えた!?

ところで、紅茶キノコなのに、海外では、なぜコンブチャという間違った名前で広まってしまったのでしょうか?その答えは、英語の語源がまとめてあるThe American Heritage Dictionaryにありました。

 

www.ahdictionary.com

kom·bu·cha 
A lightly sparkling beverage made by fermenting black or green tea and sugar with a culture of various bacteria and yeasts.

[Probably from Japanese kombucha, tea made from kombu (the Japanese word perhaps being used by English speakers to designate fermented tea due to confusion or because the thick gelatinous film produced by the kombucha culture was thought to resemble seaweed) : kombu, kombu; see KOMBU + cha, tea; see CHANOYU.]

コンブチャ:紅茶または緑茶に、微生物とイーストを培養したものと砂糖を加えて作る微発泡性の飲み物

語源は、おそらく日本語の昆布茶。昆布のお茶。(英語の話者が混乱して間違えたか、KOMBUCHAを培養した時にできるゼラチン状の厚い膜が海藻に似ているので、コンブチャという言葉が使われたと思われる)

 

紅茶キノコをアメリカに伝えた人が間違えた可能性が高そうですが、コンブチャって英語でも発音しやすいみたいだし、コウチャキノコよりは、よかったのではないでしょうか。ね?

 

 

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